賃料の値引きを要求されるリスク

このリスクも借り手がつかないリスクと同様に、需要と供給のバランスから、条件のあまりよくない居住系物件を中心にこれから顕在化していくリスクだと思います。 なんでもそうですが、人は少ないものに関しては価値を感じて、多いものには嫌悪感すら覚えることがあります。まったく人ってかってな生き物ですよね。ちょっと不動産投資からは話がずれますが、大事な考え方なので、少しお付き合いください。 今、アジアでは、森林の開発などでオラウータンが減っているそうです。そんなオラウータンを守るために親からはぐれた赤ちゃんオラウータンを保護し、ある程度大きくなるまで飼育し、次には森に返すために木登りの訓練までさせているんです。 その一方で、富士山山麓では、鹿が自然増殖しているらしいのですが、こちらは植物を食べてしまうので害獣として駆除されています。

なんか、ちょっと勝手なようですが、人は数が少ないものに価値を感じてしまうようですね。 さて、話をもどしますと、今現在、居住用物件は数が多すぎます。建築技術の向上と相次ぐ規制緩和により従来は2階建てくらいが建っていた場所に30階を越える高層マンションが乱立しています。土地は有限でも、高い建物がバンバン建ってしまえば、床面積は無限に近く供給できますので、おのずとその価値は低下してしまいます。 この床面積の価値低下と人口減少があいまって、賃料値引きリスクが顕在化してきているのでしょう。 この対策は、借り手がつかないリスクと同様です。物件固有の価値を創り出すか、資産の組み換えをしてより収益性の高い物件を持つか。このどちらかが有効な対策であると僕は考えています。